Press Release

空気中のCO₂を回収するm-DAC®技術を活用した植物工場の実証事業を実施します

 西日本旅客鉄道株式会社(本社:大阪府大阪市、以下、JR西日本)、Carbon Xtract株式会社(所在地:福岡県福岡市、以下、Carbon Xtract)、スパイスキューブ株式会社(本社:大阪府大阪市、以下、スパイスキューブ)の3社は、連携して、空気中のCO₂を回収するm-DAC®技術を活用した植物工場の実証事業を実施することとしましたのでお知らせします。

 本事業は、大阪府「令和6年度 カーボンニュートラル技術開発・実証事業費補助金」に応募し採択され、本補助金の事業として実施します。

 
  1. 実証事業の内容
    • Carbon Xtractが保有するm-DAC®技術とスパイスキューブの屋内の植物工場を組み合わせ、空気中から回収したCO₂を用いて光合成を促進し野菜を育てる実証実験を行う予定です
    • 実証実験は、大阪・関西万博開催期間中に大阪環状線弁天町駅で実施する予定です
    • 実証実験中は、m-DAC®技術を活用した植物工場のめざす世界観について、別紙のキャラクターを用いたPRを行う予定です
    • 本取り組みは、小型分散型のDAC(*1)装置によって空気中から回収したCO₂をその場で利活用する世界初の取り組みです

    図:m-DAC®技術を活用した植物工場のイメージ

  2. m-DAC®技術について
    • 圧倒的に⾼いCO₂透過性を持つ⾰新的な分離ナノ膜技術(m-DAC®)によって、膜分離により空気中のCO₂を回収する、Carbon Xtractが保有する世界初の技術です
    • 世界におけるDAC装置の主流は大型の工場のようなサイズですが、m-DAC®技術は、小型で場所を選ばず空気中のCO₂の回収を可能にします

    ※「m-DAC®」は国立大学法人九州大学の登録商標です

  3. 本事業がめざす姿
    • m-DAC®技術を用いた植物工場を駅や都市部各所に設置し、CO₂を回収しながら新鮮な野菜を栽培し、都市部でのCO₂回収・有効活用を進めることをめざします
    • 野菜は近隣の店舗やレストラン、駅を利用いただくお客様向けに販売し、お客様に身近に感じていただける新しいCO₂削減モデルの社会実装をめざします

    図:本事業がめざす姿のイメージ

用語解説

※1 DAC

Direct Air Captureの略で、空気中の二酸化炭素(CO₂)を直接回収する技術のこと

今回ご案内の取り組みは、SDGsの17のゴールのうち、特に 9番、12番、13番に貢献するものと考えています。

お問い合わせ先
  • Carbon Xtract株式会社
    Mail: info[at]c-xtract.com

プロモーションに使用するキャラクター

m-DAC®技術を用いて都市部でのCO₂回収・有効活用を進めることをお客様に身近に感じていただけるよう、親近感を持ったキャラクター「McDac™(マクダック™)」によるプロモーションを、大阪・関西万博開催期間の実証実験期間中に展開する予定です。

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